キャリアストーリー

成長できたポイントは大きく2つ。
事前の段取りの大切さを教わったことと
協力することの重要性に気づいたこと

名古屋支社 建築部

石田 潤

建設工学科卒

2000年入社

新人時代(入社〜2年目)10歳年上の先輩から段取りの重要性を学ぶ

入社してすぐに仕事ができる人はいません。私も新人時代はわからないことだらけで、スマートフォンなどない時代ですから、先輩や協力業者さんにとにかく質問し、手帳にメモしながら仕事を覚えていきました。そんな中で最も印象に残っているのが、10歳年上の先輩から段取りの大切さを教えていただいたことです。例えば翌日が雨の予報なら、しっかり養生することで作業効率が良くなりますし、作業工程の精度が高ければ協力業者さんを待たせずに済みます。最初のうちは頭の中だけで整理しきれないので、工程表を実際に書いて、段取りを可視化することで施工管理への理解を深めていく日々だったのを覚えています。

中堅時代(3年目〜10年目)助け合いの大切さを知り、現場代理人として成長

3年目ごろから自分なりに納得できる段取りができるようになり、その後の数年間で現場次席として数々の現場経験を積みました。この時期は、上司の指示をそつなくこなせるようになり、仕事が楽しくなっていましたが、7年目に壁にぶつかることになります。現場トップとなる代理人を初めて任され、自分がすべての判断をし、指示をすることの大変さを痛感したのです。責任の重さでいっぱいいっぱいになっていた私を助けてくれたのは、協力会社の作業員さんたちです。それまでの私は、責任者として作業員さんたちを指導しなければいけないという過信があったのですが、仕事は一人ではできない、助け合うことで現場が成り立ち、いい仕事が生まれるということを学びました。正真正銘の現場代理人になることができた瞬間だったと思います。

中堅時代には、積極的に資格にも挑戦し、4年目に二級建築士と二級建築施工管理技士、10年目には念願だった一級建築施工管理技士を取得しました。

現在(11年目〜現在)自らの経験を生かして若手育成に注力

ベテランとなり、現場代理人として多種多様な物件を担当する中で、専門的な知識を掘り下げて勉強することを心掛けています。また、施主様や設計事務所様との折衝、予算や品質の管理など、責任のある立場で経験を積むことができ、仕上がった物件を施主様に引き渡すときの達成感も大きくなりました。

もう一つ、大きな変化だったのは、自分が若手社員を指導する立場になったことです。デジタルデバイスの活用や働き方改革の進歩など、私が新人だった当時とは異なる状況もありますが、若手を育成することの重要性は、昔も今も変わりません。自分が先輩に段取りの大切さを教えてもらったように、今度は自分が知識やノウハウをしっかり後輩に伝えていきたいと思います。

将来仕事の精度や安全性のための働き方改革やDX

会社として目指す方向は、働き方改革やDXの推進ということになります。これは世の中の流れに合わせるというよりも、TSUCHIYAとして自主的に進めるべきだと私は思います。労働時間が長くなれば疲れもたまり、それが不注意や事故にもつながりかねません。労働環境を良くしたり、DXを活用して効率化することは、結果的に仕事の精度や安全性をもたらしますし、有望な学生さんに就職先として選んでもらえると思うからです。

私個人の将来の夢は、国家レベルのプロジェクトや、最先端技術を活用した新しい建築に携わることです。現時点では夢物語にすぎませんが、3Dプリンタを用いたり、完全リモートで施工したりといったことを想像すると、建設業界の未来が垣間見えるようでワクワクします。

学生へのメッセージ

建設業界は、多くの人たちとのつながりを感じることができる場です。私自身、これまでのキャリアでその点は実感があります。力を合わせながら一つの物件の完成を目指す作業は、ものづくりの醍醐味であり、一生の仕事にする価値があると私は思っています。TSUCHIYAでは、多くの仲間があなたの入社を待っています。社員同士のアットホームなつながりが感じられる魅力的な環境で、ものづくりに挑戦してみませんか。